NPO法人キャンサーネットジャパン > FAQs > Q94:抗がん剤治療中でもコロナワクチン接種は心配ないのでしょうか。

Q.94

抗がん剤治療中は白血球、好中球の数が低下するなど免疫が低下することが多いと思います。コロナワクチン接種は少量でもコロナウィルスを体内に入れると思うので、がん患者がコロナワクチン接種をすると副作用が起きやすいのではないかと心配です。抗がん剤治療中でもコロナワクチン接種は心配ないのでしょうか。接種すれば安心して通院できます。(がん患者)

A.

好中球が減っているので副反応が強いということはあまりないと思います。

ただし、もともと体調が悪かったりすると、同じ副反応でも、強く感じられるということはあるかもしれません。副反応が起きたときに体の予備能力の余裕があまりないために影響が強く感じられる可能性はあります。現在受けている治療の副作用と、副反応が重なるということもありえますが、そうだとしても、コロナワクチンを接種することのベネフィットの方が大きいと考えられますので、基本的にはお受けになることをお勧めします。

オンライン市民公開講座「コロナ禍における上手な医療のかかり方」Q&Aより
2021.7.18