NPO法人キャンサーネットジャパン > FAQs > 血液がん > Q73: 家族が白血病でビダーザ治療をしていますが、コロナワクチンを受けても大丈夫ですか。
70代・白血病

Q.73
家族が白血病でビダーザ治療をしていますが、コロナワクチンを接種して大丈夫でしょうか。
(患者家族・70代・白血病)

A.
わが国のCovid19に対するワクチン接種優先接種者には基礎疾患として、鉄欠 乏性貧血を除く血液疾患、治療中の悪性腫瘍を含む免疫機能が低下する疾患、ステロイド など、免疫の機能を低下させる治療を受けていることが含まれております。

シクロスポリンやタクロリムスなどの免疫抑制療法を受けている場合には、投与終了後3カ月以上経過するまでCOVID-19ワクチン接種を延期した方が良いとも考えられますが、これは免疫が最も抑制されている時期にワクチンを接種してもあまり効果が得られないというデータに基づいています。

一方、ワクチン接種を遅らせることは免疫獲得が遅れることになります。
アザシチジン(ビダーザ)投与中の患者さんに対するワクチンの効果に関しての報告は乏しく、どの時期に接種すべきかについては不明な部分が多いと思います。

ビターザを一時的に中止することができるくらいに病状が安定している場合には、中断後ワクチン接種に臨んでも良いかと思いますが、ビターザ中止により白血病が増悪する可能性があるのであれば治療続行が優先されるかもしれません。

現在の御病状に関して主治医の先生によく相談されてからCovid19ワクチンの接種時期をお決めになればよろしいかと存じます。

2021.4.21