NPO法人キャンサーネットジャパン > FAQs > 乳がん > Q54:乳がんは重症化のリスクである基礎疾患と考えられますか

Q54:感染時に基礎疾患があると重症化しやすいといわれていますが、基礎疾患があるとは具体的にどのような状態でしょうか。
乳がんに罹患したということで基礎疾患があるということになるのでしょうか。
乳がんの治療が終了した後も基礎疾患があるということで重症化のリスクは高いのでしょうか。

A:
重症化のリスクファクターとして圧倒的に関連性が高いものは高齢であることです。リスクファクターとしての基礎疾患の中でも特に関連性が高いと考えられているものは、糖尿病、肥満、高血圧、喘息、循環器系疾患などです。がん患者さんの重症化リスクも高いといわれていますが、年齢や他の合併症が大きく影響するため、一概に重症化しやすいとは言えません。
術後や化学療法後ではホルモン療法中であっても特に重症化の懸念はないと考えられます。ただし化学療法中など白血球が減少している状態では、感染リスクの上昇や重症化の可能性は否定できません。また長期の化学療法を行った場合などは終了後も白血球が十分に上がらないことがあるので注意が必要です。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3