NPO法人キャンサーネットジャパン > FAQs > 消化器がん > Q19:治療後で持病に喘息もありますが、重症化しやすいのでしょうか
60代・直腸がん・東京都

Q19:昨年2月にストーマ造設、6月に肝臓への転移箇所を摘出し、今年2月まで抗がん剤治療をして5月末に大腸カメラの予定です。病院内でコロナ感染があり不安です。持病に喘息もあります。がん患者は重症化すると言われていますが、感染しやすいということはあるのでしょうか?
60代・直腸がん・東京都

A:
Covid19感染症の実態が十分に解明されておらず、がんを罹患した患者さんが、一般の方と比較してCovid19に感染しやすいかどうかのデータはありません。がん手術後の患者さんの感染リスクは、一般の方と同等と考えられています。
ただし、術後の合併症が長引いた状態や抗がん剤治療の副作用で白血球が低下した状態などの免疫力が低下した状況では、Covid19感染が重症化しやすいことが推測されます。喘息などの呼吸器の持病がある方も注意が必要です。
医療者は、Covid19から自分だけではなく患者さんを守るよう訓練されています。特に、抗がん剤治療に携わる部署の担当者は細心の注意を払っているのが現状です。院内感染がある場合は特に注意を払っていると推測します。患者さんご自身が自分を感染から守る意識は大切ですが、過度に神経質にならないようにすることも大切です。

2020.05.04up