NPO法人キャンサーネットジャパン > FAQs > 血液がん > Q12:ワクチンが開発されたら、抗がん剤を使用している患者にも効果はあるのでしょうか
50代・多発性骨髄腫・神奈川県

Q12:COVID-19に対するワクチンが開発された場合、多発性骨髄腫の治療で抗がん剤を使用している患者に効果はあるのでしょうか。その場合、副作用が心配です。また、抗がん剤の新薬を試す場合には入院が必要になりますが、COVID-19が収まるまで止めた方が良いでしょうか。
50代・多発性骨髄腫・神奈川県

A:
COVID-19に対するワクチンは未だ開発されていませんので、現時点で 多発性骨髄腫の治療で抗がん剤を使用している患者さんに効果があるかはわかりません。ただ、一般論として多発性骨髄腫そのものの影響や薬剤の影響で免疫機能が落ちて、普通の方よりもワクチンの効果が落ちる可能性はあります。多発性骨髄腫の治療で抗がん剤を使用している患者さんでも、ワクチンが開発されれば投与するべきだと思います。但し、病原体を弱毒化して投与する生ワクチンは除きます。抗がん剤の新薬を試す場合の入院に関しては、施設によって対応が異なりますので、主治医の先生とよくご相談ください。

2020.05.02up