NPO法人キャンサーネットジャパン > FAQs > 血液がん > Q103:造血幹細胞移植後10ヶ月経過し、先週まで免疫抑制剤シクロスポリンカプセル1日1錠服用、今週から免疫抑制剤中止になりました。コロナワクチン接種を考えていますが、移植後1年経過すれば免疫抑制剤中止後、間もなくても問題ありませんか。
30代・急性骨髄性白血病・佐賀県

Q.103

造血幹細胞移植後10ヶ月経過し、先週まで免疫抑制剤シクロスポリンカプセル1日1錠服用、今週から免疫抑制剤中止になりました。自宅療養中です。
コロナワクチン接種を考えていますが、移植後1年経過すれば免疫抑制剤中止後、間もなくても問題ありませんか。12月頃仕事(医療従事者です)復帰予定です。
インフルエンザ、肺炎球菌ワクチンは
期間をあけずに打っていって問題ないでしょうか。

(患者・30代・急性骨髄性白血病・佐賀県)

A.

ご質問いただきありがとうございます。
同種造血幹細胞移植後の新型コロナワクチンの接種については、
一般的に不活化ワクチンと同様の接種基準が推奨されています。
つまり、「移植後6~12か月を経過して慢性GVHDの増悪がないこと」となります。
ご質問者さんの場合は医療従事者であるため、 (業務内容次第ですが)
可能なら「復職時点で新型コロナワクチンの2回接種後2週間が経過していること」が望ましいと考えられます。

インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンはいずれも不活化ワクチンですので、こちらも同様の基準で接種が可能です。
不活化ワクチン同士は一般に1週間程度間を開けて打つのがよいとされています。

新型コロナワクチンと不活化ワクチンの接種間隔については明確な答えが得られていませんが、
現時点では不活化ワクチン同士の場合と同様に1週間程度開けて打つのをおすすめしています。
いずれにせよ復職に向けて、主治医の先生とよくご相談いただき、綿密な接種スケジュールを組んでいただければと思います。

2021.9.27