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Q86:がん患者や家族がコロナ禍で注意すべきことなど伺いたいです。

Q86:がん患者や家族がコロナ禍で注意すべきことなど伺いたいです。

Q.86

コロナ禍での経過観察中のがん患者や家族が、注意すべきレベルや病院との距離感など伺いたいです。
(患者)

A.
あまり過剰になりすぎず、工夫できることは工夫しながら過ごすことが大事かと思います。

オンライン市民公開講座「コロナ禍における上手な医療のかかり方」Q&Aより
2021.7.18

Q85:受診を控えてはいけないケースと、控えても問題が無いケースを教えてください。

Q.85

過度な受診控えが良くないことはわかっていますが、控えてもよいものとそうでないもの境目がよくわかりません。具体的に受診を控えてはいけないケースと、控えても問題が無いケースを教えてください。
(患者)

A.
マスク、手洗いなど基本的な対応をすれば、感染リスクはそれほど高くないことがわかってきています。基本的に受診が必要とされている場合は受診することがよいと思います。特にがん患者さんで通院が必要とされる場合は、予定通り受診されることが大事です。一方、ご自身の体調、感覚も大事です。個別の状況で答えが異なることもあります。主治医の先生とよくご相談ください。

「オンライン市民公開講座コロナ禍における上手な医療のかかり方」Q&Aより
2021.7.18

Q79:親が抗がん剤治療を終えて退院してきます。同居する私がコロナワクチンを接種して、親がコロナにかかったりしないでしょうか。
50代・食道がん・栃木県

Q.79
親が食道がんで抗がん剤治療を終えて退院してきます。退院予定日の次の日に同居する私がコロナワクチンを接種する予定です。私が接種したことで、親がコロナにかかったりしないでしょうか。抗がん剤治療後、免疫力が下がっているのではないかと思い心配です。
(患者家族・50代・食道がん・栃木県)

A.
コロナワクチンを接種しても、他人に感染させることはありませんので、ご安心ください。

2021.7.31

Q76:食物でアレルギー症状が出ました。コロナワクチン接種をしても大丈夫でしょうか。
70代・肺がん・島根県

Q.76
肺がんの手術後5年経過しました。
去年食べ物でアレルギーを発症し蕁麻疹が出ましたが、コロナワクチンの接種を受けても問題ないですか。
(患者家族・70代・肺がん・島根県)

A.
コロナワクチンによるアレルギーと食物アレルギーはほとんど関係がありません。
まれに、いろいろなものにアレルギー症状が出る人がいて、そのような人はコロナワクチンでもアレルギーが出やすいかも知れませんが、去年発症で、蕁麻疹程度であれば、コロナワクチンだと出やすいというわけではありません。

2021.5.11

Q51:今までやっていた外出を伴うボランティアに携わってよいものでしょうか。
70代・患者・滋賀県

Q51:9月に胃全摘、胆のう全摘、食道一部切除をし退院後2週間です。一人暮らしで食事は配食と自分で作っています。病理検査の結果でこれから2種類の抗がん剤治療を開始予定です。6年前には前立腺がんで放射線治療をしました。手術はしていません。現在経過観察中で異常はありませんが、この状態で今までやっていた外出を伴うボランティアに携わってよいものでしょうか。これは頻繁に人と会います。筋力回復のため室内で行う介護予防の運動に参加してもいいですか。この状態での免疫力はどんな程度ですか。
70代・患者・滋賀県

A:
9月に大きな手術を終えられたばかりなのに、ボランティア活動に携わろうとの気力をお持ちであることに感服いたします。きっと、とても順調な術後経過ではないかと思いますが、ボランティアを行われる状況はさまざまなので、一概に良い悪いと判断することはできません。また公共の場での感染のリスクはゼロにはなりません。そのようなリスクや、そして接する方々の状況をよく理解し、また、ご自身の体の状態(抗がん剤治療で予測される影響や、感染しやすい状態であるかなど)について、主治医や看護師とご相談いただき、理解したうえで行動を広げていただくのがよいと思います。リハビリはしっかり頑張ってください!

2020.10.28up

Q50:「新しい生活様式」を厳密に実行する必要はもう無いのでしょうか?
20代・患者・20代・Ph+ALL(成人急性白血病)・岐阜県

Q50:最近、アクリル板が無いのに向かい合っての食事、短時間マスクせずに会話、レストラン等でのバイキング形式再開などを日常生活やテレビなどで見かけます。「COVID-19の詳細も前よりは明らかになったため、『新しい生活様式』を厳密に実行する必要はもう無くなった」ということなのでしょうか。健康な人・治療中の人について、それぞれ教えてください。
20代・Ph+ALL(成人急性白血病)・岐阜県

A:
COVID-19が世界的に流行し、欧米を中心として罹患者、死亡者数が急上昇したときには、 日本でも同じようなことが起こるのではないかと心配されていました。
しかし、欧米でも死亡者数は減少し、アジア諸国ではそもそも欧米と比べて死亡者が著しく低いことが分かりました。

感染を防ぐ生活は、コロナ感染症のみならず、今後はインフルエンザの予防などにも有効です。
今年はコロナ以外の感染症が減少しているのは、みなさんの生活様式によるものと思います。 一方で、そのような生活様式は、経済などにも悪影響を及ぼします。
インフルエンザは年によっては、コロナ感染症よりも、はるかに深刻な感染症であるはずですが、 わたしたちは、生活様式を変えることはしていません。
コロナ感染症などのリスクを少なくすることと、その悪影響とのバランスを考える時期になっています。 健康な人では、いままでの生活を取り戻すことが必要ですし、 病気の方は、いままでどおり、注意した生活をすることが必要かも知れません。

コロナ感染症の一番の特徴は高齢者での重症化であることにも注意が必要です (逆に、若者のリスクは著しく低いので、生活様式を変えることのデメリットが大きくなります) 。
そういった意味では、コロナ感染症の実態が分かってきたことからも、 現時点ではそこまで厳格な感染予防策をとる必要がなくなっているのが事実かとは思います。
ただし、現時点でもコロナ感染症の風評被害は由由しき問題でもありますし、 今後の流行などには一定の注意を払う必要はあると思います。

2020.10.08up

Q49:家族に発熱があった場合、コロナ感染についての受診は、患者である母の治療先にも報告すべきでしょうか。
70代・患者家族・神奈川県

Q49:
母(72歳)が明日から術後初めてのケモ目的の入院です。
現在母と私と息子(娘、32歳・孫、5歳男児)の3人暮らしです。昨日から倦怠感があり2,3時間前から発熱38.7-38.9℃です。コロナの感染や受診は母の治療先にも報告すべきでしょうか。
70 代・患者家族・子宮体がん、乳がん・神奈川県

A:
まずは、地域の保健所など担当部署に問合せて、新型コロナウィルス感染の検査が受けられる施設・病院に問い合わせて、発熱されたご本人が、新型コロナウィルス感染症に感染されているかどうかを調べられることをお勧めします。
また、お母さまの治療先の病院にはご連絡していただいた方がよいと思います。
その後の治療や入院の延期の可能性も含めて主治医の先生とよくご相談ください。

東京都福祉保健局のホームページですが、下記のリンクもご参考にしてください。

東京都福祉保健局:新型コロナウイルス感染症にかかる相談窓口について
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronasodan.html
各都道府県の新型コロナウイルスに関するお知らせ・電話相談窓口
https://www.kantei.go.jp/jp/pages/corona_news.html

2020.09.28up

Q48:骨髄移植後3年経過。コロナにかかった場合、健康な方と症状はちがいますか。
20代・患者・急性リンパ性白血病

Q48:骨髄移植後3年経過しました。血液検査でも免疫力は十分にあることがわかっています。免疫抑制剤は週1回プログラフ0.2mg、2ヶ月に1回レミケード点滴(クローン病治療のため)です。この条件の人がコロナにかかった場合、どのくらいの確率で重症化するのか、もしくは20代の健康な方とほぼ同じ症状がでるのか知りたいです。仕事で毎日外出している主人がいるので、私も健康な方と症状がほぼ変わらないと分かると安心できます。よろしくお願いいたします。
20代・急性リンパ性白血病

A:
造血幹細胞移植を受けられた患者さんは感染症に対するB細胞による抗体の産生やT細胞による細胞性免疫が移植前の治療や移植後に投与されている免疫抑制剤によって低下していることが多いです。
そのため新型コロナウイルスに感染した場合に重症化する可能性はあります。

しかしながら移植を受けた患者さんに関しての感染症の頻度、重症度に関する報告は欧米を含めて極めて少ないのが現状です。
良いように考えれば、現実的には移植後の方が新型コロナ感染症に特別多く罹患したり、重症化していないのかもしれませんが、今後の報告を確認していく必要があります。

感染予防としては、手洗いを頻回に行い、不特定多数の多くの人が集まる場所に長時間止まるのは可能な限り避けていただき、身近な方が感染あるいは濃厚接触した場合には、PCR検査を含めてかかりつけの先生に、慎重に経過観察していただくのがよろしいかと思います。

2020.09.2up

Q45:がん治療中の患者には手作りの布マスクはよくないでしょうか
50代・患者家族

Q45.最近衣料メーカーも布製のマスクを販売していますが、不織布の使い捨てマスクと比較して、新型コロナウイルス感染防止の効果は変わらないのでしょうか? 布マスクはカビに注意が必要との情報もあるようですので、着用時間などの目安があれば教えてください。
50代・患者家族

A:
マスクを使用する主な目的は、自分の感染症を他の人にうつさないようにすることです。
体調不良時は外出を控えることが最も重要ですが、もし何らかの理由で体調不良時に人前にいる場合には必ずマスクを着用する必要があります。この場合、市販の布製マスクで問題はありません。口と鼻をしっかりと覆えていれば、くしゃみや会話の際に出る飛沫の飛散をしっかりと抑えてくれます。

一方、他者の飛沫から自分を守る効果は限定的とされており、使い捨てでも再利用マスクでも過信しないようにしましょう。流行時は、リスクのある場所へは出向かないことが一番重要です。マスクは使い捨て、市販の布マスク、手作りのいずれでも問題はありません。手作りの際には布は最低2枚以上重ねることが勧められています。

マスクは毎日洗濯しましょう。
マスク着用時に新型コロナウイルス感染症患者へ曝露したリスクがあまり高くなければ通常の洗濯でよいと思います。
もし曝露したリスクが高そう(マスクに新型コロナウイルスが付着している懸念がある)な場合は、洗剤等で通常の洗浄後1分間沸騰したお湯にマスクをつけたり、薄めた次亜塩素酸ナトリウム液(作成方法は以下リンク先
PDF:https://www.mhlw.go.jp/content/000617981.pdf)
に5分つけた後に、しっかりゆすぐとより安心です。

ただ、このような消毒に耐えうる素材のマスクである必要があります。(伸縮性のある素材は使用中にフィルター効果が低下しやすく、高温の洗濯に耐えられない懸念から世界保健機関は推奨していません。)洗った後はしっかりと乾燥させましょう。
着用時間に目安はなく、無症状の人でもリスクがある場所では着用しましょう。
具体的には屋内や、屋外でも周囲の人と1-2m以上の距離の確保が困難な場合です。逆にそれ以外の場面では外すことが可能です。
なお、感染を防止するためにはマスクを適切に着脱することが重要です。
(リンク先は厚生労働省
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=VdyKX4eYba4&feature=youtu.be)

海外でのマスクの洗濯に関する推奨
世界保健機関の推奨(PDF)
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjJ6sya4v7qAhVba94KHbc1BQUQFjAAegQIBhAB&url=https%3A%2F%2Fapps.who.int%2Firis%2Frest%2Fbitstreams%2F1279750%2Fretrieve&usg=AOvVaw3OEk7GblHnLXwd5oEzXFJ1
米国疾病予防管理センターの推奨:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/how-to-wash-cloth-face-coverings.html
2020.8.4up

Q43:マスクを装着し続けることでマスクに菌は繁殖しませんか。必ず装着していた方がよいでしょうか
40代・肺がん・大阪府

Q43:梅雨に入り、菌が繁殖しやすい季節にずっとマスクをつけていてかえって、菌がマスクに繁殖しないのでしょうか。そこに少量でもコロナが付いていたらかえって危険になるのではないでしょうか。マスクは建物や乗り物の中では必ず付けていた方がいいでしょうか。
40代・肺がん・大阪府

A:
[マスクを扱う際の注意]
・マスクを再利用する場合は、適切な洗濯が必要です。
・マスク使用中もマスクの表面を触らないなど、適切な使用を心がけてください。
・現在の首都圏では、他の人と十分な距離が保てない場合、マスクを着用することが推奨されます。
ただし、屋外など周囲の人と十分な距離があり換気の良いところでは、着用は必須ではありません。

[マスク着用の目的]
新型コロナウイルス感染症にかかってから症状が出るまでに、通常5日前後かかります。
現在までの研究の結果、症状が出始める前後の人が、最も周囲の人を感染させるリスクが高いことがわかっています。つまり、まだ咳などの症状がない人でも、周囲の人に感染を伝播させる可能性が高いということが知られています。
では、どのように感染させてしまうのかというと、話をする際に飛散する唾液中に多量のウイルスが含まれていることが知られており、発症直前の人の唾液中のウイルスを別の人が吸入することによって感染が伝播してしまいます。このため、唾液が飛散する範囲以内(約2m)に人がいるような場合は、マスクを着用することが推奨されています。これはあくまで、自覚も症状もない人が発症する直前であるかもしれないので、マスクを付けて、周囲の人に感染させないようにするためのものです。
感染していない人が、マスクをつけることによって、感染を防御できるかどうかに関しての十分なデータはまだありません。
現在、厚生労働省や米国疾病管理予防センター、世界保健機関などは、少なくとも流行地域においては、他の人と十分な距離をとれない場合はマスクを着用することを推奨しています。

[マスクの管理]
着用中のマスクの表面は、ウイルスで汚染される可能性があり、その取扱いに注意が必要です。
いったん着用したらマスクの表面には触れず、着脱は耳のゴム紐を触って行います。
外したマスクの表面で、周囲を汚染させないような注意も必要です。(速やかにごみ箱に捨てるか、袋などにしまう)
もしマスクの表面を触った場合は、速やかに手を洗いましょう。
世界保健機関は熱水(60℃)や塩素系漂白剤による洗濯を推奨していますが、米国疾病管理予防センターは通常の洗濯機での洗濯、手洗いであれば漂白剤を用いた洗濯を勧めています。

2020.06.11up

Q40:2歳以下の子どもにマスクをさせてはいけないのでしょうか
患者家族・福岡県

Q40:1歳半と7歳の子ども(小児白血病で治療をうけました)がいます。米国CDC(米国疾病予防管理センター)より2歳以下の子供にはマスクをさせてはいけないと警告があったそうですが、日本でも同じでしょうか?
患者家族・福岡県

A:
“日本小児科医会からも同様の警告が出されています。
理由として、小児では発症率が低いこと、もともと気道が狭いので、口をふさぐことにより、空気の通りがより妨げられ、状況(睡眠中など)によっては危険であること、嘔吐した場合誤嚥しやすくなることなどが挙げられています。”

2020.05.27up

Q39:レムデシビルが特別承認されたとはどういうことですか。がん患者も使えるのでしょうか
患者

Q39:レムデシビルが特別承認されましたが、特別承認とはどういうことでしょうか。がん患者も使えるのでしょうか。
患者

A:
特例承認については
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58829500X00C20A5MM8000/
などを参照下さい。
一般には、国内で薬剤が使用できるためには国内の承認プロセスを得る必要がありますが、今回は米国の規制当局の判断を利用して早期に日本でも承認したと言うことです。
レムデシビルは、がん患者でも使えますが、そもそも使えるかどうかは、コロナ感染症の重症度などに応じて決まります。

2020.05.19up

Q38:がんサバイバーは基礎疾患ありと認められますか
60代・食道がん、肺がん・千葉県

Q38:がんサバイバーは基礎疾患があると認められるのでしょうか。行政のホームページを見ると、症状が出てから検査して入院治療まで10日間位かかると書いてあります。早めに処置して貰えず亡くなっている方もいるようですので、大変不安に感じています。
60代・食道がん、肺がん・千葉県

A:
「基礎疾患」は、一般に肺気腫、喘息などの慢性呼吸器疾患、高血圧を除く心不全などの慢性心疾患、慢性腎疾患、慢性肝炎を除く慢性肝疾患、血液疾患、神経/神経筋疾患、糖尿病、小児領域(子ども)の慢性疾患、そして悪性腫瘍、慢性リウマチ、膠原病などの疾患や治療に伴う免疫抑制状態に分類されます。

一方、「がんサバイバー」とは、がん治療を終えた方だけでなく、がんと診断されたばかりの方や、治療中や経過観察中の方なども含む、すべての「がんを体験している、体験した人」のことです。

がんサバイバーの中で「基礎疾患」を有する方は、現在治療中もしくはその副作用等で免疫状態が下がって病悩されている方に絞られます。
従って、ご質問の「がんサバイバーは基礎疾患があると認められるのでしょうか」のお答えは、「いいえ」となります。
ご自分の免疫状態に心配、不安のある方は、主治医、かかりつけ医の先生に一度確認されると良いと思います。

いずれにしても、人と人との距離を取ること、外出時のマスクの着用、石けんによる手洗いや手指消毒の励行、家やオフィスの換気を十分にすること、十分な睡眠とバランスの良い食生活、適度な運動などで自己の感染予防対策をしっかりしていただくことが重要です。そして、ご自身が感染を避けるだけでなく、他の人に感染させないように徹底しましょう。

2020.05.27up

Q35:掃除をするときに気をつけることはありますか
40代・肺がん・東京都

Q35:感染が怖いので、自分が触りそうなところはアルコールで拭くようにしていますが、感染予防として、掃除をする時に気をつけることはありますか?
40代・肺がん・東京都

A:
ご家庭内でよく触れる部分の清掃、消毒(ドアノブ、スイッチ、手すり、リモコン、電話、携帯電話など)は重要です。厚生労働省では、ご家庭にある次亜塩素酸ナトリウムの利用を勧めています。(塩素系消毒薬を自宅で作成される場合は正しい濃度で換気をした上で「物の表面」消毒に使用してください。濃い濃度は人体へ悪影響を及ぼすことがあります。次亜塩素酸ナトリウムを噴霧したり、いわゆる”空間除菌”などの用途に用いることは推奨されていません。)特にご家庭内に風邪の症状など体調不良の方がいらっしゃる場合には掃除の頻度を増やすこともお勧めします。加えて、外出からの帰宅後など手が汚れている場合は、ご家庭内のものを触れる前にしっかりと手を洗うことも重要です。

以下の厚生労働省や東京都感染症情報センターのウェブサイトが参考となります。(クリックするとPDFが開きます)

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000614437.pdf

http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/assets/diseases/respiratory/ncov/disin.pdf

2020.05.19up

Q34:家族と一緒に大皿で食事するのは良くないですか。入浴の際は湯を入れ替えた方がいいですか
患者家族・50代・大腸がん・埼玉県

Q34:夫が大腸がんの治療中です。食事について教えてください。高齢の両親と同居していますが、家族揃って大皿で料理を食べるのはよくないのでしょうか。そして、食事の時間も分けて別々に食べるほうがいいのでしょうか。入浴についてはお湯の入れ替えなど気にしなくてもいいですか
患者家族・50代・大腸がん・埼玉県

A:
大変ご心配のことと思います。
同様の質問がこのページの「Q.4」にも寄せられています。
そちらもご参照ください。
また、厚生労働省 新型コロナウィルスに関するQ&A(一般の方向け)にも同様の情報が掲載されていますのでこちらもご参考になれば幸いです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
2020.05.19up

Q31:末期がんの患者家族ですCOVID-19感染拡大により状況が一変し、在宅かホスピスか悩んでいます
患者家族・50代・前立腺がん・東京都

Q31:末期の前立腺がん患者の家族です。
ホスピスを検討していましたが、新型コロナ感染の拡大で状況が一変し、見学は不可、入院しても外出や外泊も不可となり、家族は最後まで面会できないと言われました。
しかしこのままでは、がんは進行してしまいます。
在宅かホスピスか検討中ですが、この状況でどうすれば良いのでしょう。
患者家族・50代・前立腺がん・東京都

A:
病院は、感染対策として人の出入りの制限が必須となっています。
感染対策と残された大切なご家族との時間をどこまで許容できるか、どこの施設も状況を見極めながらさまざまな工夫を試みられています。病院の状況も短期間で変化していきます。先週と今週の対応が変わる可能性もあります。遠慮せず、たびたび問い合わせをすることが大切かと思います。
現在の面会制限のため在宅療養を選択される方が増えているようです。在宅での対応については、往診医や訪問看護の対応が迅速にスタートすることが必要ですが、在宅での対応はそれぞれの地域により事情が大きく異なりますが、どのような専門家につながるのか、平行して情報収集や往診医などとコンタクトをはじめられていいと思います。
何よりも、ご本人の痛みなどのつらい症状への対応が行われることが大切です。ときには専門家よりもご家族の側で過ごされることが苦痛緩和の特効薬となることもあると思います。お住いの地域で活用できる専門家について、断ることは躊躇しなくていいので、繰り返し相談をしていただきたいと思います。
2020.05.11up

Q29:ブレオマイシンでの副作用で肺線維症と言われたことがあり、感染について不安です
患者

Q29:過去に治療でブレオマイシンを使用し、副作用で肺線維症と言われたことがあります。
新型コロナウイルス対策として、普段の感染対策と共に、何か気を付けておくべきことはありますでしょうか。
それとも、普段の感染症対策を徹底しておけば大丈夫でしょうか。

A:がんの方は、一般の人よりは、リスクが高いので、コロナウイルスには注意したほうがよいと思います。
ブレオマイシンに関しては、投与量にもよりますが、過去に行ったものであれば、
それほどリスクが高くなるというわけではないと思います。
2020.05.11up

Q27:補助化学療法中で休職中です。看護師の仕事復帰の時期はどうしたらいいでしょう
30代・胃がん・福井県

Q27:現在補助化学療法中です。職業は看護師をしています。(現在休職中)免疫力も低下するため、感染リスクが不安ですが仕事復帰時期はどのように考えたらいいでしょうか。
30代・胃がん・福井県

A:
職場とは、どのように復帰について相談をされているのでしょうか。
また、現在の補助化学療法の副作用(手足症候群や倦怠感、好中球減少など)とは、どれくらい付き合えておられるでしょうか。
看護の職場もいろいろあります。感染者が多く集まる勤務地もあれば、そうでもないところもあります。
感染のしやすさについてのご自身の体調について理解し、職場の感染のリスク(仕事内容)についても想定しながら、復帰の時期や場所を見極めてください。
リスクについてはっきりしない部分は残ります。しかし、データなど客観的に認識できる部分はあります。
大雑把に体調や職場を捉えるよりも、判ることを明確に把握できると安心できる復帰の仕方が見えてくると思います。
2020.05.07up

Q26:治療中に高齢者介護施設で勤務していますが対策やアドバイスをお願いします
60代・前立腺がん・徳島県

Q26:高齢者介護施設に勤務しながら抗がん剤治療をしています。大きなリスクを抱えながらの生活ですが、主治医から明確な対策についてのアドバイスがありません。治療について、および、日常で気を付けることがありましたら教えてください。
60代・前立腺がん・徳島県

A:
抗がん剤治療中に気をつける点については、使われている抗がん剤の種類によって出てくる副作用の種類、時期、程度等が違いますので、主治医の先生に直接お尋ねになるのが良いです。
主治医の先生に伺われる前に、ご自分が受けられている抗がん剤にどんな副作用があるか、自分にとって気になる副作用は何か、日常生活や仕事の上でご自分が困りそうな副作用はないかなど情報を整理されておくと良いでしょう。
その上で、気になる副作用について主治医にご相談されると、ご自身の気をつけないといけない点を理解しやすくなるかも分かりません。
主治医の前に行くと緊張して言葉や質問が出にくいことはままあることです。訊きたい点をメモ書きして持参されると、ご自身が言えなかったり言い忘れたりすることがないと思いますし、医者、医療者側もそのメモ書きをもとに頭を整理して話がしやすくなります。
漠然と対策を教えてくださいと言っても、求めたい答えは得られないです。明確な対策を上手に引き出すためのテクニックと思って取り入れていただければ幸いです。

日常で気をつける点については、2020年5月4日に、厚生労働省のHPに掲載された新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例が参考になると思います。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html
具体的には、手洗い、マスク、顔を触らない、体調不良時は主治医へ相談するといったことが中心になると思います。マスクを使う場合、鼻を出したりしない、マスクの表面を触らない、などの基本的な手技も重要です。適切に使えないとかえってリスクになります。
介護施設では、利用者さんとの接触は避けられないと思いますが、できるだけ、利用者さんが集まる機会を減らしたり、集まる場合には人と人との距離をとって、換気をよくしたりするなどの注意が必要です。
職員同士での会議(できれば少人数、短時間)や昼食時(できれば職員ごとの食事時間をずらす)も同様に間隔をとる、換気をするなどの注意が必要です。 手をしっかり洗えるなら手袋は不要ですが、排せつ物や体液などを扱う時にはエプロン、手袋が必要です。 また、こまめな環境整備(とくに高頻度に人や物が接触する面、場所の消毒など)が重要です。
体調不良の利用者さんへの対応、面会規制などは勤務されているご施設でのルールがあると思いますので、そちらを確認しておきましょう。

2020.05.07up

Q25:タグリッソ服用中に感染したらすぐにPCR検査受けられますか
60代・肺がん・兵庫県

Q25:タグリッソ服用して約1年になります。 新型コロナウイルスに感染した場合、最初に主治医に報告しますが、すぐにPCR検査は してくれるのでしょうか。また、陽性の場合、アビガンの 投与はしてくれるのでしょうか。大阪府で6月ごろ 治験開始と聞いているワクチンを希望することは可能でしょうか。
60代・肺がん・兵庫県

A:
タグリッソの内服は新型コロナウイルス感染症のリスクを高めないと思いますので、まずは過剰に心配する必要はありません。PCR検査の適応範囲については議論のあるところですが、患者さんにとって大切な、「医療に必要な場合」はほぼ確実に検査可能です。「医療に必要な場合」とは、新型コロナウイルス感染症かどうかで、治療や対応が変わる状況です。
アビガンも本当に有効かどうかはまだ不明です。
現状では国が無償提供している施設も多いですが、有効性データも、抗がん薬であれば承認されない程度のものしかありません。治療を提案された場合は、メリットとデメリットをご検討ください。
ワクチンについては、「治験」ですのでメリットがあるかはまだ分かりません。がん治療中の方を対象とするかも分かりませんので、はじまった後に施設にお尋ねください。
より大切なことは、有効なことが分かっているインフルエンザワクチンなどを、確実に行うことです。

2020.05.07up