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Q101:コロナワクチンの副反応でリンパ節が腫れる場合、がんの再発につながったりしませんか。

Q101:コロナワクチンの副反応でリンパ節が腫れる場合、がんの再発につながったりしませんか。

Q.101

12年前に治療を終了して一年に一度定期検診をしています。腋窩リンパ節郭清をしています。コロナワクチンの副反応でリンパ節が腫れる場合、がんの再発につながったりしませんか。(がん患者)

A.

何も病気を持っていない人でも、コロナワクチン接種後に、腋窩リンパ節が腫れることがわかっています。これはあくまでもコロナワクチンの反応によるものであって、再発ではありません。腫れた後、だんだんおさまってくれば、それはコロナワクチンの副反応だったということです。数か月くらい続くこともあるので、紛らわしいとかもしれませんが、どうしても不安であれば、担当医とご相談ください。

オンライン市民公開講座「コロナ禍における上手な医療のかかり方」Q&Aより
2021.7.18

Q100:浮腫のある左大腿部から漏れ出たリンパ液が炎症を起こし赤く腫れています。抗生剤と漢方薬を服用していますが、コロナワクチンの接種は可能ですか。

Q.100

子宮体がん手術直後からリンパ浮腫を発症し9年経ちます。浮腫のある左大腿部から漏れ出たリンパ液が炎症を起こし赤く腫れています。抗生剤と漢方薬を服用していますが、コロナワクチンの接種は可能ですか。炎症を起こしているため、通常より体温は高めです。(がん患者)

A.

今必要な治療をしている患者さんにもコロナワクチンは打てます。使っている薬によってコロナワクチンが打てないということはあまりないと考えてよいと思います。

オンライン市民公開講座「コロナ禍における上手な医療のかかり方」Q&Aより
2021.7.18

Q99:子宮体がんで全摘、リンパ節摘出。下肢リンパ浮腫の症状があります。コロナワクチン接種は可能ですか。

Q.99

子宮体がんで全摘、リンパ節摘出。下肢リンパ浮腫の症状があります。コロナワクチン接種は可能ですか。(がん患者)

A.

足のリンパ浮腫については腕に接種することで問題はないと思います。

オンライン市民公開講座「コロナ禍における上手な医療のかかり方」Q&Aより
2021.7.18

Q91:BRCA2遺伝子に変化(バリアント)があります。卵管卵巣予防切除は、コロナ禍では不要不急の手術と考えられるのでしょうか。

Q.91

BRCA2遺伝子に変化(バリアント)があります。卵管卵巣予防切除は、コロナ禍では不要不急の手術と考えられるのでしょうか。(がん患者)

A.

緊急性の高い手術ではありませんが、希望されているのであれば、あまり遅らせることなく受けられるのがよいかと思います。BRCAにバリアントがある場合の乳房予防切除や卵管卵巣予防切除は、保険適用になったこともあって、実施件数が増えていますが、現状では、コロナだから制限しているという状況にはなっていません。

オンライン市民公開講座「コロナ禍における上手な医療のかかり方」Q&Aより
2021.7.18

Q78:8年前に子宮体癌の手術を受け太もも付け根のリンパ節を両足とも切除したのですが、コロナワクチン接種をして副反応でリンパ浮腫にならないか心配です。
60代・子宮体がん・愛知県

Q.78
8年前に子宮体癌の手術を受け太もも付け根のリンパ節を両足とも切除したのですが、コロナワクチンを接種しても大丈夫でしょうか。副反応でリンパ浮腫にならないか心配しています。
(患者・60代・子宮体がん・愛知県)

A.
直接的な副反応でリンパ浮腫が発症することはないので、ワクチンは熱発なし、アレルギーなし等一定の条件を満たしていれば接種可能と思われます。

2021.5.23

Q66:治療中に予防接種受けてもよいですか

Q66:抗がん剤治療中にインフルエンザなどの予防接種は可能ですか。予防接種を受ける場合は主治医の許可が必要ですか。予防接種が可能であれば積極的に受けるべきですか。

A:
今まで同様、予防接種を受けることは可能です。抗がん剤治療中の場合は予防接種を受けるのに適したタイミングがあるので、主治医にご相談の上、時期を調整してください。ホルモン療法は予防接種を受ける時期に制限はありません。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q65:オンライン診療が広まらないのはなぜでしょうか

Q65:受診している病院がオンラインに対応していないのですが、なぜでしょうか。

A:
コロナ禍以前には、がんは一定の規模以上の病院ではオンライン診療の保険適用になっていませんでした。コロナ禍で一時的に条件が緩和され、がんのオンライン診療が可能になりましたが、インフラが整っていない、オンライン診療に不慣れであるなどの理由でオンライン診療が進んでいない状況です。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q64:オンライン診療を上手く活用するには、どうしたらよいでしょうか

Q64:対面に比べオンラインや電話では伝えることの難しさを感じるのですが、どのようにコミュニケーションをとればよいでしょうか。

A:
オンラインや電話の診療では限られた時間となるため、主治医に自分の聞きたいこと、話したいことを上手く整理して伝えることが大切です。話したい内容が、病気のこと、生活のこと、心のこと、治療のこと、治療後のことなど多岐にわたることも多いので、その場合には、看護師さんや相談支援センターなど患者さんと電話でのコミュニケーションになれているスタッフに、ご相談されることをお勧めします。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q63:住んでいるところとは別の都道府県にある病院に行ってもよいでしょうか

Q63:実家の近くの病院に通いたい、診てもらいたい先生がいる病院に行きたいという理由で都道府県境を超えて受診することはできますか。

A:
都道府県境を超えての受診では2週間の待機が必要なので、待機中は医療機関と十分に連携するなど病院と相談する必要があります。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q62:がん検診に行くことは問題ないでしょうか。

Q62:経過観察中ですが、定期検診に行くことは問題ないでしょうか。

A:
コロナ禍で明らかにがん検診が減りましたが、感染対策を行いつつ必要なタイミングで受診されることをお勧めします。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q61:コロナ禍でも定期検診にいくべきですか

Q61:経過観察中ですが、定期検診に行くことは問題ないでしょうか。

A:
術後フォローアップについては神経質になりすぎず、ある程度は延期することも考慮されるべきと思います。ただ、半年や1年など長期の延期は避けたほうがよいと思います。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q60:病院の備品など衛生状況が気になりますが、感染リスクはないでしょうか

Q60:診察室のタオルなどは患者ごとに交換されていないことがありますが、感染リスクはないのでしょうか。

A:
病院によってはディスポーザブルのシートなどを使用しているところもありますが、そうでない場合でも普通に使用しているだけで感染リスクになるとは考えにくいです。そのうえで、粘膜に近づけない、消毒液を持参する、手洗いをこまめに行うなど自己防衛策をとることをお勧めします。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q58:乳房再建手術は、どのタイミングで行えばよいでしょうか

Q58:コロナ禍で手術が延期されている状況ですが、乳房再建手術は、いつ行えばいいのでしょうか。

A:
現在は手術が再開されているところも多いので、受診されている病院で相談されることをお勧めします。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q57:コロナ禍で医療従事者として患者さんのご家族の対応に工夫することはありますか

Q57:コロナ禍で外来の付き添いや入院時の面会が制限されたご家族には、どのように対応すればよいでしょうか。

A:
ご家族の気持ちを考えながら病院におけるルールをご理解いただくよう真摯に対応することが必要です。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q56:コロナ禍で医療従事者として患者さんの対応に工夫することはありますか

Q56:感染を心配して化学療法を受けたくないという患者には、どのように対応したらよいでしょうか。

A:
HER2陽性やトリプルネガティブ乳がんはコロナ禍でも治療を遅らせるべきではない、ホルモン療法は多少の延期が可能などサブタイプにより対応は異なります。治療を遅らせるべきでない患者さんについては入念な説明が必要です。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q55:コロナ禍でピアサポーターは、どのように患者さんに対応すればよいですか

Q55:対面での対応が難しい状況で、ピアサポーターはどのような役割を担ってどのように患者さんに関わっていけばよいでしょうか。
対面でのピアサポートを実施する場合には、どのような感染対策が必要ですか。

A:
感染対策として外来受診が減ったことや、生活面でテレワークが増えたことにより、患者さんが人と関わる場面が少なくなっている中で、ピアサポーターの役割は高まっていると考えられます。最近はウェブでの患者会開催も増えており、電話での対応なども取り入れていくことをお勧めします。
対面で実施する場合には、人数を調整しソーシャルディスタンスを十分にとる、飛沫防止などの感染予防を行う、時間を短くする、飲食を控えるなど十分な対策を行うことが必要です。参加する患者さんにも、無症状でも感染している可能性を考慮して自己管理を行っていただくことをご理解いただき、慎重に開催するべきです。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q54:乳がんは重症化のリスクである基礎疾患と考えられますか

Q54:感染時に基礎疾患があると重症化しやすいといわれていますが、基礎疾患があるとは具体的にどのような状態でしょうか。
乳がんに罹患したということで基礎疾患があるということになるのでしょうか。
乳がんの治療が終了した後も基礎疾患があるということで重症化のリスクは高いのでしょうか。

A:
重症化のリスクファクターとして圧倒的に関連性が高いものは高齢であることです。リスクファクターとしての基礎疾患の中でも特に関連性が高いと考えられているものは、糖尿病、肥満、高血圧、喘息、循環器系疾患などです。がん患者さんの重症化リスクも高いといわれていますが、年齢や他の合併症が大きく影響するため、一概に重症化しやすいとは言えません。
術後や化学療法後ではホルモン療法中であっても特に重症化の懸念はないと考えられます。ただし化学療法中など白血球が減少している状態では、感染リスクの上昇や重症化の可能性は否定できません。また長期の化学療法を行った場合などは終了後も白血球が十分に上がらないことがあるので注意が必要です。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q53:ホルモン療法で重症化リスクは上昇しますか

Q53:ホルモン療法中に感染した場合、重症化しやすいですか。

A:
ホルモン療法で使用されるタモキシフェンは血栓症ができやすい傾向があります。COVID-19に感染すると血栓ができやすいといわれているため、タモキシフェン使用中の場合はこれがネガティブに働く可能性は否定できません。ただし日本人においてはタモキシフェンによる血栓症の報告は少ないため、過度に気にする必要はないと考えられます。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3

Q52:ホルモン療法で感染リスクは上昇しますか

Q52:これからホルモン療法を開始することによって感染リスクは上がりますか。ホルモン療法中の感染リスクは高いですか。

A:
これまでのデータからは、ホルモン療法が感染リスクに影響すると考える根拠はありません。

オンライン乳がん市民公開講座Q&Aより 
2020.10.3