男の子のからだの変化について知ろう

男の子のからだに起きる変化

思春期には、男の子のからだから男性らしいがっしりとしたからだへと変わっていきます。子どもらしい高い声が大人の男の人のように低くなる声変わりもこの頃です。ひげやわき毛、ペニスのまわりに毛が生えてきたり、ペニスが大きくなったり、初めての射精である精通を経験したり、いろんな変化が出てきます。

男の子の性器について

男の子のペニスのうしろには、陰のうと呼ばれる袋に入った精巣が2つついていて、いのちのもとになる精子がつくられています。前立腺や精のうから出てくる液に精子が混じったものを精液といいます。ペニスは陰茎とも呼びます。ペニスを覆っている皮を包皮、ペニスの先を亀頭といいます。精巣は睾丸とも呼びます。女の子とちがって、男の子はおしっこも精液も同じようにペニスの穴である尿道口から出てきますが、混じらないしくみになっています。

射精/精通ってなあに?

精巣でつくられたたくさんの精子が精液となってペニスの穴から飛び出てくることを射精といいます。いのちのもとになる精子は、0.05~0.07mmと目に見えないくらいの大きさです。射精は、大人のからだになったあかしです。夜眠っている時に射精することを夢精といいますが、誰もが経験するわけではありません。夢精で精通を迎えることもありますが、マスターベーションで迎える男の子も少なくないようです。

性に興味を持つようになると、マスターベーションしたくなるのは自然なことなので、恥ずかしがる必要はありません。誰かに触れたい、誰かとセックス※したいと思う気持ち=性欲をコントロールできるようになるためにも大切なことです。ですが、床やベッドにこすりつけたり、強く握りすぎたり、足をピンと伸ばしてするのはNG。大人になって、射精できなくなったり、赤ちゃんがつくれなくなったりすることにつながります。


出典:小冊子『もっと知ってほしい からだのこと性のこと』より転載
監修:北村 邦夫 (一般社団法人日本家族計画協会理事長 産婦人科医)
三浦 絵莉子(聖路加国際病院こども医療支援室チャイルド・ライフ・スペシャリスト)

※性教育の小冊子は無料でダウンロードが可能です。

 

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