痛みをがまんしないこと
痛みはがまんせず、すぐに訴えましょう
身体的な痛みは、がんの進行に伴うもの、治療の合併症や副作用によるもの、便秘など消化器症状によるもの、また不安や抑うつなど精神的要因によるものなど様々な要因が重なって生じます。痛みがあると日常生活レベルが低下し、不安、抑うつも出現します。
まずは身体の痛みをしっかり取り除いてもらいましょう。それには「痛い」と感じたら、素直に医療者や家族に訴えることが大切です。最近は、心と体の苦痛を取り除くスペシャリストのがいる病院も増えてきています。
参考資料
- 明智龍男:がんとこころのケア,pp.178-183,日本放送出版協会,東京,2003
緩和ケアチーム/かんわけあちーむ
がんの分野において「緩和ケア」とは、がん患者の療養生活の質(QOL;quality of life)の向上を目指し、がんの痛みなどの身体的苦痛、不安や抑うつなどの精神的・心理的苦痛、これからの生活や人生に対する悩みや怖れなどの社会的苦痛・経済的苦痛・スピリチュアルペインといった様々なつらさを和らげることをいい、これらを行う専門家チームのことを「緩和ケアチーム」という。身体的苦痛を和らげる緩和ケア医、心の専門家である精神科医、心療内科医、緩和ケアの経験のある看護師や薬剤師が核となり、必要に応じてソーシャルワーカーなどが加わる。がん診療連携拠点病院では緩和ケア病棟もしくは緩和ケアチームを設置している。
【緩和ケア病棟のある病院の情報】
http://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/
fKanwaCareIchiran?OpenForm
参考:国立がん研究センターがん情報サービス より一部抜粋、改変