「今、気がかりなこと」はなんですか
不安なこと、わからないことをメモしておきましょう
がん治療と向き合うときに大切なことは、自分の治療の内容やメリット、デメリットを理解したうえで治療することです。不信や不安をかかえたままでは治療に前向きに取り組む気持ちを損なうこともあります。気がかりなことやわからないことは、その都度メモをとり、遠慮しないで主治医に質問をしましょう。特に告知の直後は、ショックのあまり情報が頭に入らないこともあります。納得するまで、くり返し質問するようにしましょう。
また、漠然とした不安や落ち込みも治療に影響します。近々予定している大切な行事や仕事もあるでしょう。こういった、家族のこと、自分の予定や将来のことなど担当医、担当看護師、そして心の専門家に相談しましょう。その際、普段から抱えている不安や気がかりをメモしておくと、口に出しにくい気持ちを伝えやすくなります。
参考資料
- 明智龍男:がんとこころのケア,p.184,日本放送出版協会,東京,2003
- 内富庸介 第Ⅰ章総論1. 精神腫瘍学概論.:専門医のための精神科臨床リュミエール24. サイコオンコロジー,大西秀樹責任編集,pp.2-12,中山書店,東京,2010
- 国立がん研究センターがん対策情報センター編集・発行:がんと療養シリーズ.がんと心,p.6,2007