もっと知ってほしいがんと栄養のこと
がん治療を受けられている方、それを支えるご家族、周囲の方へ。
「栄養」は、食事だけでは、十分に必要な栄養がとれないことがあります。
そもそも、がん患者の体の中では何が起きているのでしょうか。
なぜ、栄養が必要なのかを学び、必要な栄養素をとり入れ、がん治療を乗り切りましょう。
このサイトが、がん治療を乗り切るからだ作りの一助になれば幸いです。
【総合監修】
北里大学医学部 上部消化管外科学 主任教授
比企 直樹
がんと栄養の関係
1.がんになると、痩せる?
がん患者さんの約半数には、体重減少がみられます。
がんによる体重減少は、食べる量を増やすだけでは必ずしも改善されません。
なぜなら、がん細胞自身がエネルギーを得ようとして、患者さんの栄養の利用を妨げてしまうからです。
その結果、体のエネルギーを消耗し、筋肉が落ちてきて元気がなさそうに見えてしまいます。
体の中で何が起きているのでしょうか?
- Fearon KCH. 2008. Eur J Cancer 44: 1124-1132.
- Skipworth et al. 2007. Clin Nutr 26: 667-676.
- Stewart et al. 2006. Clin Med 6: 140-143.
- Teunissen et al. 2007. J Pain Symptom Manage 34: 94-104.
2.手術や抗がん剤を受けるがん患者さんに知ってほしいこと
がんの手術後、骨格筋は術後早期に減少します。体重や筋肉量の減少により、抗がん剤治療を続けられなくなる場合があります。
また、体重減少した人は、抗がん剤の副作用が増悪することもあります。
口内炎がひどくなる場合もあります。
がん患者さんは、体重や筋肉量を
減らさないようにすることが大事です。
3.がん患者さんに大事なのは「痩せさせない」こと
栄養補助食品を上手に活用しましょう。
経口栄養剤(ONS)で、体重・筋肉減少を予防する効果を期待できる人は以下の方です。
がん患者さんの予後を
向上させるためには、痩せさせないことが重要です。
がんと栄養 比企直樹先生による必聴ビデオ
1.がん治療を支える栄養関連の因子
手術は、最大かつ最初に優先されるがんの治療方法です。栄養が十分足りていない人は、予後が悪くなることがあると言われています。術前、術後の体重と栄養の関係、がん治療を支える栄養関連因子について解説いたします。
2.がん治療の考え方
がん患者さんの体重減少には、治療可能なものとそうでないものがあります。治療可能なものには、がん告知や手術、化学療法による食欲不振や、消化管の狭窄や閉塞などがあげられます。また、胃がんの場合、胃のどこをどう残せば体重は減らないのかをご説明いたします。
3.がんによる体重減少とは?
がん患者さんの体重減少には、治療可能なものとそうでないものがあります。治療可能なものには、がん告知や手術、化学療法による食欲不振や、消化管の狭窄や閉塞などがあげられます。また、胃がんの場合、胃のどこをどう残せば体重は減らないのかをご説明いたします。
4.ONSが体重・筋肉減少を予防できるのか?
栄養剤は、誰が飲んでも効果があるわけではなく、栄養剤を勧めるべき人、そうでない人がいます。痩せている人、予後が悪い人に上手に摂取してもらうことでその効果が発揮するのではないかと言われています。栄養剤のEPA、BCAAについてご説明いたします。また、がんと運動の関係についてもお話をさせていただきます。
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