小児脳腫瘍とは、小児がんの中で白血病についで2番目に多いがんです。近年、小児がん全体の治療成績はとても良くなってきましたが、脳腫瘍の治療成績は他の小児がんに比べてあまりよくなっているとは言えません。脳腫瘍は種類がとても多く、脳の様々な場所に発生するため症状も多彩で、診断が簡単ではなく、治療方法もさまざまで複雑です。また、治療後も合併症が多く、長期に渡りフォローを受ける必要があります。このサイトでは、小児脳腫瘍の検査、診断、治療方法について、専門医の先生が詳しく解説しています。是非ご活用ください。
脳腫瘍は、小児がんの中で白血病に次いで頻度が高い病気です。脳腫瘍はとても種類が多く、タイプによって治療法は大きく異なります。このウェブサイトでは、小児脳腫瘍がどんな病気で、それぞれのタイプに対してどのように治療するのかなど、脳腫瘍を専門とする脳神経外科医や小児科医が、患者さんやご家族伝えたい内容を講演してもらい動画に収めてあります。小児脳腫瘍やその治療について理解したうえで、十分に納得して治療を受けるための一助となれば幸いです。
寺島 慶太先生
国立成育医療研究センター
小児がんセンター脳神経腫瘍科
国立成育医療研究センター 小児がんセンター 脳神経腫瘍科 診療部長
1998年、名古屋大学医学部卒業 。国立成育医療研究センターで、小児がん、特に脳神経腫瘍の診療と研究に従事しています。また日本小児がん研究グループ(JCCG)脳腫瘍委員会で、全国の仲間と一緒に新しい治療の開発を行っています。こどもの脳腫瘍は、とても種類が多く、いろいろな部位に発生します。患者さんやご家族と、小児脳腫瘍の専門家による多職種チームが、一緒になって医療を行うことを大切にしています。
自治医科大学 とちぎ子ども医療センター 小児脳神経外科
1984年自治医科大学を卒業後、栃木県の地域医療に従事、診療所勤務なども経験。自治医科大学大学院に進み1995年卒業後は自治医科大学脳神経外科に所属。1996年テキサス大学MDアンダーソンがんセンターに留学。2001年から小児脳神経外科に専従し、2008年小児脳神経外科教授。小児脳腫瘍はじめ、二分脊椎、もやもや病、頭蓋縫合早期癒合症、頭部外傷など小児疾患全般の臨床を精力的に行っている。医学教育センターに所属し学生教育にも熱い。
大阪市立総合医療センター 小児医療センター 小児血液腫瘍科
2006年に奈良県立医科大学を卒業後、大阪市立総合医療センター初期研修を経て同院小児血液腫瘍科レジデントとして経験を積む。その傍らで小児脳腫瘍の新規臨床開発に携わる。2014年より国立がん研究センター脳腫瘍連携研究分野にて分子中央診断に尽力した後、2016年より大阪市立総合医療センター小児血液腫瘍科の医長として現在に至る。ゲノム解析に基づくテーラーメード医療の実践と、小児脳腫瘍の新規臨床開発に携わっている。日常臨床を科学するがモットー。
東京慈恵会医科大学 母子医療センター 小児脳神経外科
1988年、東北大学医学部卒業。東北大学加齢医学研究所発達病態研究分野(小児腫瘍科)、英国The Royal Marsden Hospital / Institute of Cancer Research 小児腫瘍科、国立がんセンター小児科、東京慈恵会医科大学小児科、埼玉医科大学国際医療センター小児脳脊髄腫瘍部門をへて、2014年より東京慈恵会医科大学脳神経外科教授、埼玉医科大学国際医療センター脳脊髄腫瘍科客員教授。眼部腫瘍、脳脊髄腫瘍の集学的治療を専門とする小児科医。
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