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知っておきたい 胃がん医学用語集

知っておきたい 胃がん医学用語集

悪性腫瘍

浸潤や転移をする性質を持つ腫瘍。無限に増殖する能力があり、ほかの臓器に転移して生命に著しい影響を及ぼす。

病期(ステージ)

がんの進行の程度を示す言葉。

分化型胃がん

顕微鏡で見たときに、がん細胞の形や並び方が胃や腸の粘膜構造を残しているがんのこと。

未分化型胃がん

顕微鏡で見たときに、がん細胞の形や並び方がバラバラで、周囲の粘膜構造との類似性が少ないがんのこと。

スキルス胃がん

粘膜下層より下の胃壁の中を広がるように発育するタイプのがん。胃の表面に露出する部分が少なく、相当進行してから見つかることが多い。

深達度

がんが胃の壁に潜り込んでいる深さの程度。

浸潤(しんじゅん)

がんが徐々に周囲の正常な組織に食い込み、破壊していくこと。

リンパ節

病原菌や異物が血流に乗って全身に広がることを未然に防ぐための小さな豆状の免疫器官。体中にあり、リンパ管でつながっている。がんの転移も最初に同部に生じることが多い。

転移

がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗ってほかの臓器に移動し、そこで広がること。胸腔や腹腔にがん細胞が直接散らばり、腔内の臓器や腹壁などに転移することを「播種」と呼び、その中でも腹水がたまるような状態を「がん性腹膜炎」という。

原発巣と転移巣

がんが最初にできた部分が「原発巣」。そのがんが転移した部分が「転移巣」。転移巣のがんは原発巣と同じ性質なので、原発巣に準じた治療を行う。

生検

形態的に異常と思われる病変から組織を採取して、がん細胞の有無などを顕微鏡で調べる検査。

腫瘍マーカー

一部のがんから分泌される特有のタンパク質のこと。血液検査で測定するものが多い。再発の有無や治療効果の判定などにも利用する。

レジメン

投与する薬剤の種類や量、期間、手順などを時系列で示した計画書。

予後

病状(またはがんの状態)がどのような経過をたどるのかという見込みや予測。

参考資料

もっと知ってほしい胃がんのこと 2016年版,pp.22

公開日:2022年1月21日 最終更新日:2022年1月21日

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