知っておきたい 慢性リンパ性白血病用語集
知っておきたい 慢性リンパ性白血病用語集
骨髄
骨の中心にある造血組織。白血球、赤血球、血小板を産生する。
造血幹細胞
主に骨髄の中にあり白血球、赤血球、好中球、血小板のもととなる細胞。
好中球
白血球の6~7割を占め、細菌感染症から体を守る働きをしている。
リンパ球
白血球の一種で、ウイルスなどの感染や病気から体を守る。
Bリンパ球(B細胞)
T細胞と協力しながら、病原体を排除するための抗体を作り出す。
Tリンパ球(T細胞)
感染した細胞を見つけて排除し、他の免疫細胞に指令を出す役割も担う。
NK(ナチュラルキラー)細胞
リンパ球の一種で、生まれつき病原体を殺傷する能力を持った免疫細胞。
染色体
細胞の核にあるDNAとタンパクからなる構造で、遺伝情報のもととなる。
染色体欠失
突然変異で、染色体の一部が欠如すること。
抗原
細胞の成熟段階や系列に応じて細胞表面に発現するタンパク。抗CD20抗体薬など、白血病細胞を攻撃する分子標的薬の治療標的とされることがある。
分子標的薬
白血病発症の原因となっている分子の機能を抑制する小分子化合物と、白血病細胞の表面に発現する抗原を標的として白血病細胞を攻撃する抗体薬とがある。
支持療法
白血病による症状や治療による副作用を軽減するために行う治療。
寛解
血液検査、骨髄検査などで白血病細胞が確認できなくなった状態。まだ体の中に白血病細胞が残っていることが多く、治癒とは異なる。
治療抵抗性
その治療が効かない、あるいは効果がなくなった状態。
GVL効果
同種造血幹細胞移植で移植されたドナーのリンパ球が、白血病細胞を攻撃する効果。抗がん薬で完治できない白血病が同種造血幹細胞移植で完治するのは、この効果によるとみられる。
予後
患者がどのような経過をたどるのかという見込みや予測。
生存率
診断や治療開始から一定期間(1年、5年など)経過したときに生存している患者の割合。白血病治療などのがん治療においては最も重要な治療効果の指標となる。
参考資料
もっと知ってほしい慢性リンパ性白血病のこと 2021年版,pp.15