患者・家族、一般市民が、最新のすい臓がん治療情報を共有し、内科・外科の各専門医とサバイバーシップをテーマに話し合い、より良い治療選択と、その後の生き方を共に考えました。当日はYouTubeライブ配信での視聴を含め170名の方にご参加いただきました。
今回は、CNJのシリーズ冊子「もっと知ってほしいすい臓がんのこと」をテキストとして、その内容に沿ったスライドを使って解説していただきました。
15:00~15:10 | 注意事項・オンラインセミナー受講について |
15:10~16:00 | すい臓がんの診断と内科的治療について |
16:00~16:30 | すい臓がんの外科的治療について |
16:30~17:00 | Q&Aセッション (事前にいただいた質問を中心に取り上げます) |
注意事項説明 15:00-15:10(10min)
NPO法人キャンサーネットジャパン
講演① 15:10-16:00(50min)
すい臓がんの診断と内科的治療について
すい臓がんは非常に難しい病気と言われていますが、診断法も治療法も年々進歩しています。新しく正確な情報を得ることが、この病気と闘うための第一歩であり、よりよい生活を送るための糧となります。なるべくわかりやすくお話をさせていただきたいと思います。
【講演者】
奥坂 拓志 先生(国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科 科長)
獣医、無医村医師、ホスピス医師を志し、その後現職にたどり着きました。よりよいがん治療の開発とともに患者教室の普及にも重要性を感じ、全国の先生方や患者さんと一緒に活動しています。
講演② 16:00-16:30(30min)
すい臓がんの外科的治療について
すい臓がんでは、がんが臓器周辺にとどまっている場合には、可能な限り手術を行います。手術は体の負担が大きい治療ですが、治癒する可能性が最も高い治療法です。どのような病状が手術の適応となるか、どのような手術が行われるか、術後どのような点に注意が必要か、など手術と関連した治療などについて概説します。
【講演者】
元井 冬彦 先生(山形大学大学院医学系研究科医学専攻外科学第一講座 教授)
東北大学医学部卒業(1993年)。大原綜合病院外科で初期臨床研修。1996年に東北大学大学院医学系研究科消化器外科学分野入学(東北大学医学部第一外科入局)。膵臓疾患研究班に所属し、膵臓良悪性疾患に対する外科治療を研究。2000年医学博士号取得後、東北大学病院肝胆膵外科スタッフとして、肝胆膵外科、膵癌外科治療を専門。2020年山形大学大学院医学系研究科医学専攻外科学第一講座 教授に着任。
Q&Aセッション 16:30-17:00(30min)
【パネリスト】
奥坂 拓志 先生(国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科 科長)
元井 冬彦 先生(山形大学大学院医学系研究科医学専攻外科学第一講座 教授)
眞島 喜幸 氏(NPO法人パンキャンジャパン 理事長)
すい臓がんと2012年に診断され、膵全摘手術を受けた8年サバイバー。
ドラッグラグ問題に取り組んできたが、米国で進むゲノム医療も日本では臨床試験がなく、適応外薬も使えないため、パネル検査を受けても新しい治療に結び付きにくいという新たな問題が発生。
パンキャンジャパンでは、患者救済にむけた治療法の開発、臨床試験、早期発見ツール等に必要な研究予算の増額にむけたナショナルアドボカシーデー活動に取り組んでいる。
【モデレーター(司会)】
福島安紀 氏(医療ライター)
1990年立教大学法学部卒。医療系出版社、「サンデー毎日」専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に、新聞、雑誌、ウェブサイトに執筆活動を行う。著書に『がん、脳卒中、心臓病 三大疾病死亡 衝撃の地域格差』(中央公論新社、共著)、『病院がまるごとやさしくわかる本』(秀和システム)など。「もっと知ってほしいすい臓がんのこと」の執筆を担当。社会福祉士。
開催日 | 2020年7月5日(日) |
---|---|
開催時間 | 15:00 - 17:00 |
場所 | オンライン |
参加費 | 無料 ご寄付はこちらから |
募集人数 | 100人 |
主催 | NPO法人キャンサーネットジャパン |
協賛 | 日本セルヴィエ株式会社 |
後援 | NPO法人パンキャンジャパン |
企画・運営 | NPO法人キャンサーネットジャパン |