男性用レンタルウィッグ

デイリースの医療用ウィッグを体験して頂きました

私は32歳の時にがんに罹患し、1年半の抗がん剤治療の後、社会復帰に至りましたが、髪の毛が復活しませんでした。闘病生活はとても過酷なもので、社会復帰ができたのも不思議なくらい、非常に厳しい状況でした。ですので社会復帰できる喜びが大きすぎて、外見のことは気になりませんでした。ところが、社会復帰して現場に戻ると、「え！？」という感じで私を見るようになりました。「まだ何か、薬飲んでるの？治療中なの？」とか、髪の毛が生えてこないのは、まだ治療中であると思ったからです。やさしい一言であるんですが、私にしては、はれ物に触られている気分、余計なお世話と思うようになりました。

そして先日、カノンさんのウィッグのモデルをする機会を頂きました。
最初の装着で、装着感は心地よいものがありましたが、ものすごい違和感を覚えました。もうスキンヘッドの自分に慣れてしまったのです。また私はずっと短髪でしたので、長髪はさらに見慣れないため、違和感も大きかったと思います。
それでも短時間ではありましたが、少しずつ慣れていきました。その後丸本さん（スタイリスト）に髪の毛をカットして頂きました。これは自分でも「ありかも！？」と思いました。でも、もみあげが異常にボリュームがあるのが、とても気になりました。そこはウィッグを固定する非常に重要な部分ではあるようですが・・・。

ここさえボリュームを抑えられたら、完璧です。会社の同僚にも装着を黙っていましたら、私の存在に気付かないくらい、周りに同化していたようです。
ただ子供たちには不評でした。「お父さんじゃない～～！」って。うれしかったです。
父母はとても喜んでいました。少し親孝行ができたかな、と。
髪の毛を取り戻した感や、今後の期待感はめちゃくちゃ大きく、今回、このような機会を頂いたことに、感謝申し上げます。